Blog

ブログ

温泉の正しい入り方

温泉に入るときのマナーはみなさんご存知だと思います。
が、意外と本当にちゃんとできていますか?

入浴のマナーに加え、湯治女子としてお勧めしたい方法も交えてご紹介します。
キーワードは
しっとり そっと ふんわりと
順を追って見ていきましょ♨︎

1.いざ温泉へ!温泉選びどうする?

温泉にいこう!そう思ったとき、どの温泉に行くか、どうやって決めますか?

私たち、湯治女子は歩いてすぐそこに温泉がありますが、
あちこちに温泉が湧いているので、どこに入ろうかな?と選ぶことができます。

泉質によって決めることもあれば
温度によって決めることも。
暑すぎる夏の日には、冷鉱泉を選んだり、
お肌のピーリングをしたいなら硫黄泉に。
保湿を期待するならばナトリウム塩化物泉へ、といった具合に
温泉を多角的に見てみるのもおもしろいですよ

2.着いたよ!靴を揃えよう

着きました!お支払いを番台やお賽銭箱にそっとお渡ししたら、
靴を脱いで揃えましょう
ここからもう湯治はスタートしています

3.周囲の方々にご挨拶をしよう

先にいらっしゃる方々に、気持ちよくご挨拶をしましょう
同じ空間と時間を共にする方々です
こんにちは!と声をかけたら、きっと応じてくれるでしょう
私もお邪魔しますという気持ちで。

4.脱衣所でそっと服を畳もう

脱衣所のロッカー、棚にたどり着いたら
着ている服を脱ぎ、丁寧に畳みましょう
早く入りたい!とはやる気持ちを抑えて、
丁寧に服を畳むと心も落ち着いてきます
なんだか、作法を守る茶道や書道のような、そんな心持ちで。

5.脱いだ服に持っているタオルや上着でカバーを

きちんと脱いで畳んだお洋服、乱雑に置かれていると気が散ります
みんなのスペースでもある脱衣所を美しく保つのに便利なのは
持っているタオルでカバーすること
盗難防止にも役立ちますよ

6.もう一枚のタオルを浴室に持ち込むべし

タオルは、そのため2枚持っている方が良い、と湯治女子は考えます
1枚は洋服のカバーに、1枚は浴室に持ち込むものとしての2枚。
浴室に持ち込むタオルは、体をカバーしたり、洗ったり、
また、脱衣所へ戻るときにささっと身体の水滴をぬぐってから、というのもマナーのひとつです
びしゃびしゃのまま脱衣所、お洋服のところへ戻るとそこまでの導線が水浸しになります
その水で滑ってしまう方もいらっしゃるし、不衛生ですね

温泉に入った後、拭き取ると体に浸透する温泉なのにもったいないので、
時間があるときは、温泉からあがって自然に乾くのを待つのもありです

7.掛け湯の心得

浴室では、掛け湯をしましょうと言われますが、
これには幾つか理由とマナーがあります

掛け湯をする理由としては
(1)いきなり温度の高い入浴は心臓へ負担をかけますので、身体を温度に慣らすため
そしてもうひとつは、身体の汚れを落とすためにあります
(2)共同で使うお風呂なので、きれいな状態でシェアしなければなりませんね

掛け湯のマナーとしては
掛け湯用の浴槽があればそちらを、なければシャワー、もしくは本浴槽からすくって使いましょう
そして、その動作は「座って」行うことです
立ったままばしゃーっと掛け湯すると、そのお湯は飛び散り、
周りの方々にも迷惑がかかってしまいます
そのため、座って&そっと。
「湯の行き先」にも配慮して、排水溝の近くでそっと掛け湯をすると
その姿、その時間はとてもエレガントだと思います

掛け湯は、「10杯」を目安にするといいでしょう
まずは、「心臓に遠い身体の先っぽから温める」こと
最初は両足に2杯ずつ、これで4杯目
次に両手両腕に2杯ずつ、これで8杯目
次に、背中へそっと1杯、これで9杯目
次に、お腹から下半身で1杯、これで10杯となりますね

8.湯船への入り方

湯船に入る時も、こんにちは!とご挨拶しましょう

湯船が深くて階段がある場合はそこから入ることになりますが
その動作も「そっと」

すでに湯船に浸かっている方がいらっしゃる場合、
お風呂に人が入ってくるその湯の動きに対して、実は結構な圧がかかります

じゃばじゃば入ると、その動きで湯が揺れて体が揺れてしまうこともありますし
水しぶきを浴びてしまうことにもなります

ゆえに、入る時もそっと。

階段がない場合、湯が流れて外に落ちていくあたりを「湯尻」といいますが、
そこから入るほうが望ましいです

9.湯船のなかでは

やっと入れました〜湯船〜!
湯船という名前の通り、船に乗ってゆったりとしているように、
温泉という母なる水に身を委ねて、ゆ〜〜ったりとたっぷりと楽しみましょう

半身浴から身体を慣らしていくのも心臓の負担が少なく
そしてじわじわと全身を浸けていく
寝っ転がる寝湯も楽しいし、浮遊感を味わうこともできます

入浴はどのくらいしたらいいの?とよく聞かれますが
額や鼻のあたまに、じわっと発汗を感じる頃が、一旦出るころです
3分くらいかもしれませんし、5分くらいかもしれません
自分の体の調子と天候や温泉の温度によるのではないでしょうか

湯船に浸かっている間、目を瞑り、温泉のたぷたぷとした音に耳を澄ませてみてもいいでしょう
見つめるものは、自分しかありません
改めて見つめる指先、腕の形、おなかの贅肉(笑)、
そして、あのときこうだったよな、と思い出を振り返ってみたり、
このあとあのカフェに行ってみようかな、と考えてみたり、
あ!そうだ、あれ、やり忘れてた!と思い出したり
ときおり吹く風のかたちを想像してみたり、鳥が鳴いたり
普段聞こえない心の声や環境の音を聴いてみるのがいいんじゃないかなと思っています

もちろん一緒に入っている方々と他愛のない会話も楽しいです
裸だとどうしてこんなにコミュニケーションが豊かで素直になれるのかな
と思っています

じんわり汗ばんだら、椅子に腰掛けたり、窓際の風を感じてみたりもとっても気持ちがいいですよ
涼んだらもう一度、二度、同じように繰り返して入ったらそろそろ終了にしましょう

湯船から出る時も、そっと。
まだ入っておられる方のために、温泉水面をできるだけ揺らさずに、
こころ静かに、からだ静かに出ることを心がけましょう

そしてまた、ご挨拶ですね!
「お先です・・・」と言ってあがりましょ

10.持ち込んだタオルでぽんぽんと押さえて

先ほどもご紹介しましたが、時間があればそのまま自然乾燥させて
身体に温泉成分を浸透させていくのもよいのですが、
時間がないときや寒い時は、温泉水が蒸発していく際に「気化熱」として
体内の温度が奪われていきますので
持ち込んだタオルで、ごしごし!じゃなくて、ぽんぽん!と押さえて拭きましょう
足も最後にささっと拭いてから、脱衣所へ
これは脱衣所を濡らさない、滑る人を生まない、衛生的に保つ配慮です
それがさらりとできるひと、素敵です

11.洋服にかけておいたタオルで仕上げ拭き

まだ汗がひかないときもありますのでゆっくりと行動してください
せっかく温泉にゆったりと浸かったのだから、
そのあとの動作もできるだけゆったりと。

身支度をしたら、さあ、次の目的地へ。
「お先に失礼します〜」とご挨拶して後にしましょう

きっと外でふわ〜っと包まれる風が、なんとも心地よく感じると思います
身も心も、すっきり。

温泉が与えてくれるもの
とっても大きい気がしています

(菅野静)

 

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。